― 半年後を見据えて ―
私たちの活動は、
何かを急いで変えるために始まったものではありません。
声を大きくするためでも、
正しさを広めるためでもなく、
ましてや誰かを打ち負かすためでもありません。
この活動が向き合ってきたのは、
皇室・女性天皇というテーマそのもの以上に、
それをめぐって交わされる「言葉」と「関係」でした。
正しさが勝つ社会で、失われていくもの
皇室や女性天皇の議論は、
いつの間にか、
- 賛成か、反対か
- 正しいか、間違っているか
- 味方か、敵か
という形に整理されがちです。
その構図の中では、
言葉は鋭くなり、
相手を黙らせるための道具になっていきます。
そして、
正しさが残り、関係が消える。
私たちは、その光景に強い違和感を抱いてきました。
私たちが選んだ、もう一つの軸
この会が選んだのは、
結論を急ぐことではなく、
関係を残すことでした。
誰が正しいかを決める前に、
言葉を交わしたあと、
どんな関係が未来に残るのかを考える。
それを、
私たちは「関係の設計」と呼んでいます。
これは、
何かを決めるための方法ではありません。
壊さずに考え続けるための姿勢です。
半年後に、もし残っていてほしいもの
半年後、
この活動がもし何かを残せているとしたら、
それは次のようなものだと思っています。
- すぐに結論を出さなくてもいい、という空気
- 意見が違っても、言葉を選ぼうとする姿勢
- 分からないまま、考え続けていいという安心感
そして、
- 皇室という存在を
対立や感情のはけ口にしない態度 - 誰かを攻撃しなくても、問いを深められるという実感
それらが、
ほんのわずかでも社会のどこかに残っていれば、
この活動には意味があったと思っています。
残したいのは「答え」ではない
私たちは、
女性天皇という問いに対して、
唯一の正解を提示したいわけではありません。
むしろ、
答えを急がない態度そのものを
残したいと考えています。
問いを持ち続けること。
言葉を慎重に扱うこと。
関係を断ち切らないこと。
それは、
日本社会が長い時間をかけて育んできた、
徳・和・共生の感覚とも重なります。
この場所を、どう使ってほしいか
この会は、
誰かに参加を求める場所ではありません。
- 見るだけ
- 読むだけ
- ときどき立ち止まるだけ
それで十分です。
考えがまとまらないままでも、
違和感を抱えたままでも、
その状態ごと、置いていける場所でありたい。
最後に
もし半年後、
この活動の痕跡がどこかに残るとしたら、
それは数字や成果ではなく、
「この話題は、
もう少し丁寧に扱ってもいいのかもしれない」
という、
小さなためらいであってほしいと思っています。
そのためらいこそが、
関係を壊さない未来への、
最初の一歩だと信じているからです。